血友病について知りたいこと

血友病は、血を止める成分(凝固因子)が少なく、一般の方よりも出血した時に血が止まりにくくなる疾患です。
血友病は20世紀半ばまでは有効な治療法がなかったため、出血が止まらなくなり、若くして命を落としていました。
また20年ほど前までは、出血した時に治療が行われる方法が主流で、スポーツなどのアクティブな活動はもちろん、日常生活の活動がかなり制限されていました。
しかし、最近では出血を起こす前から治療を行うなどの新しい治療法や画期的な治療薬により、平均寿命も延び、どんどんQOL(生活の質)が向上してきています。
このように、医療は目まぐるしく進歩しており、一般の方と変わらない生活を生涯送れることが期待されています。
この資料を読むことで、血友病に対する理解を深めていただき、自分に合ったよりよい治療法を主治医と一緒に考えていただければ幸いです。

嶋 緑倫 先生

監修 嶋 緑倫 先生 奈良県立医科大学
血栓止血研究センター センター長